material|paper publisher|新潮社青花の会 specification| 2023年5月25日刊 A4判横本 麻布張り 上製本 函有 64頁 坂田和實著 奥山晴日撮影 大野リサ装丁 contents| 〈東京目白にあった「古道具坂田」(1973-2020)は、骨董商の坂田和實さん(1945-2022。著書に『ひとりよがりのものさし』等。「museum as it is」創立者)がいとなんでいた店で、その質素な構えに反して、とくに1990年代以降は、分野も世代も国境もこえて多くの人々の心を照らし、ときには人生観までかえてしまうような店でした〉(『工芸青花』18号特集「古道具坂田とmuseum as it is」より) ─ 本書『古道具もの語り』は、2014年から19年まで東海道新幹線の車内誌に連載された記事(病気により中断)をまとめたもので、2022年になくなった坂田和實さんの遺著です。名著『ひとりよがりものさし』(2003年刊)の続篇的内容でありつつ(単著はこの2冊のみ)、約20年の歳月が、えらぶ物や、文章の色あいをかえています。 連載時の撮影にさいしては、物の配置や背景、構図なども提案していたという坂田さん。病床で、最後まで仕上りを気にしていたのも本書でした。 骨董、工芸界にとどまらず、現代日本の生活文化に大きな影響をあたえた「眼の人」の、いつものようにかろやかで、芯のある、最後のメッセージです。 ・ 李朝虱取り受け紙 デルフト窯白釉薬壺と色絵小皿 仏さま 江戸期の硝子 只の×××× ゴシックの扉 雑巾 埴輪のトルソー おもちゃの車 旗 土師器と須恵器 ドゴン族祈禱用ハシゴ 英国のスリップウェア 秋野ちひろ真鍮作品 筆箱 オランダのタイル アフリカの土偶 初期伊万里と李朝無地刷毛目皿 ズボン エナメル絵付硝子 携帯電話 アンデスの布 空箱 インドネシアの壁板 西洋のカトラリー 肌襦袢の端切れとおしめ 中国緑釉銀化かまど ドゴン族のマスク 段ボールと馬糞紙 南ヨーロッパの瓦