material|paper publisher|新潮社青花の会 specification| 2023年9月15日刊 B5判 上製本 392頁 川瀬敏郎著 佐々木英基撮影 contents| 花人の川瀬敏郎さんは以前、「稽古場が自分を鍛えた」と語ったことがあります。50年近く続けてきた、なげいれの花を教える場のことです。本書は、そうした教場の花(川瀬さんの花と、生徒たちの花に川瀬さんが手を入れたもの)の厖大な記録写真のなかから365点をえらび、新たに1年(365日)の日々に配し、言葉を附したものです。 川瀬さんは「たてはな」と「なげいれ」という二つの古典様式を現代に蘇生させた、後世語り継がれるであろう花人ですが、前著『花をたてる』(2021年)が「たてはな」の、そして今回の『四時之花』が「なげいれ」の、文字通り集大成的作品集になりました。 *「四時(しじ/しいじ)」とは四季のこと、また月の晦朔弦望、日の朝昼夕夜という四つの時の意もあります